ナラ枯れ被害及び松くい虫被害の予防について
ナラ枯れ被害
ナラ枯れ被害は、カシノナガキクイムシという昆虫が運ぶナラ菌により、ミズナラやコナラ、カシワ、クリなどのナラ類が枯れる伝染病で、これまでの調査・研究等から、高齢木や大径木が被害に遭いやすいことが分かっています。青森県内では、平成22年に日本海沿岸部で被害が確認されて以降、年々被害が拡大しています。また、岩手県側においても太平洋側の市町村を中心に被害が拡大しています。
松くい虫被害
松くい虫被害は、マツノマダラカミキリという昆虫によって運ばれるマツノザイセンチュウという線虫がマツの木に侵入することによってマツが枯れる伝染病です。青森県内では、平成22年に日本海沿岸部で被害が確認されて以降、断続的に発生し、平成30年には三八地域でも発生が確認されました。
被害発生状況等について
青森県内の被害発生状況等については、県ホームページをご確認ください。
青森県ホームページ:青森県民有林における松くい虫及びナラ枯れ被害の状況と対策について
被害拡大防止のためのお願い
ナラ枯れ被害や松くい虫被害が拡大すると、私たちの暮らしを守る森林の働きが失われ、農林水産業をはじめとする産業や経済のほか、本県が誇る自然景観や観光資源などに大きな影響を与えます。このため、次の点にご協力をお願いします。
- カシノナガキクイムシとマツノマダラカミキリは、それぞれナラ類とマツを伐採した際に発生する臭いに集まる習性があるため、これらの昆虫の活動期(6月から9月)には、ナラ類とマツを伐採しないようにしましょう。
- ナラ丸太やマツ丸太、マツ苗木を被害地から持ち込むと、ナラ枯れ被害や松くい虫被害を呼び込む可能性があるため、県内の未被害地のものを利用しましょう。
- ナラ枯れ被害に遭う前にナラ類の高齢木や大径木を伐採し、家具材や薪、炭、チップ等として利用を進め、伐採跡地の更新による林分の若返りを図りましょう。
- ナラ枯れ被害や松くい虫被害を防ぐためには、葉が黄色に変色したものや枯れたナラ類やマツを早い段階で取り除くことが大切です。自宅の庭木や街路樹、山林など、身の回りで枯れている、または枯れかかっているナラ類やマツを見つけたら、階上町役場産業振興課、最寄りの三八地域県民局林業振興課、森林組合までお知らせください。
大切な森林資源を次の世代へ引き継ぐため、ご協力をお願いします。
登録日: / 更新日: